地震直後の安全な行動を考えてみよう!

こんにちは!はまみらい防災室の天野です。

今年度、はまみらい防災室のHP班では防災記事の充実を目指して活動をしております。
災害には、地震や津波、地盤災害、台風、水害、、など沢山の種類があります。

今回は、その中でも特に人的被害の大きい地震について考え、災害を防ぐための行動を
見つけられたらと思い、記事にします!!


ここでいきなり質問ですが、

強い揺れを感じたら、あなたはどうしますか?

その場に留まるのがいいのか、あるいは安全な場所に移動したほうがいいのか。。
迷う場面も多いと思います。これまでの地震で実際に迷われた方もいるかもしれません。


はまみらい防災室のこの記事では、そんな疑問にお答えするべく、地震発生時にできる
安全な避難行動と、そのための心構について紹介したいと思います!


1. 地震発生時にまずできること=「自分の身を守る」

頭や首を守る

 強い揺れが発生したら、まずは自分の身を守りましょう!
 机や硬いもので、頭や首を守ることが大切です!!


 自宅では布団で頭部を守りましょう。道具が見つからない場合や動けない場合は、
 頭手で守り低い姿勢をとりましょう。足元や、落ちてくるものに注意して、揺れに
 耐えましょう。

「動き始めのタイミング」=基本は揺れが収まったら

 揺れは2分から10分程度続きます。この間は、まず自分の身を最優先で守ります。
 ただし、地震発生時に危険な場所にいる場合は、
 物が「落ちてこない・倒れない・移動してこない場所」
 へ避難しましょう。


 例えば、
 ・電灯や棚の中身、看板、割れたガラスなどの物が落ちてこない
 ・家具や塀、門などが倒れてくる危険がない
 ・重い荷物や車両などが移動してこない

 場所が安全です。


 また、浴槽やトイレ、古い建物の場合は、注意すべきことがあります。

 ・トイレは揺れの間にすぐドアを開ける(閉じ込められないように)
 ・浴室は速やかに出る(閉じ込められないように)
 ・古い建物は2階で待機する(1階は下敷きになりやすい)

 といった行動が求められます。


2. 揺れが収まったら周囲の状況を確認

 揺れが収まったら、「出口の確保」「火元の確認」をしましょう。

 具体的には、
 (1)ドアを開ける
 (2)火災の恐れがあるのか確認をする

 なるべく建物に閉じ込められないように努めましょう。(脱出の際の対応は4節)
 また、初期消火が可能なのは火が出てからおよそ2分程度です。火の始末をするか、
 火の手から逃げるかをここで考えます。


3. 周囲の状況を確認したら

助け合いの姿勢も大切です!!

周囲の状況を確認したら、火災や津波に巻き込まれないかを判断して、必要に応じて避難
を始めましょう。周囲の人々同士で、避難を助け合う共助も大切です。近所の方々と日頃
(地域活動、防災訓練等)からコミュニケーションを図っておくと、よりスムーズに対応
できると思います。


4. もしも閉じ込められてしまったら

 ドアや壁を叩き、あるいは笛を吹きましょう。

 建物や構造物に閉じ込められたときには、建物や笛で音を出すのが効率的です!
 声で助けを求めることも大事ですが、むやみに叫ぶことで体力を浪費します。
 大声を出すことは避けて、ドアや壁で音を出し、体力を温存することが大切です。


5. 地震時の心構え

・自分勝手な行動を避けよう

 周囲の人々の迷惑になり、全体の避難の遅れから被害の拡大にも繋がってしまいます。


・火の使用は避けよう

 ガス漏れの恐れがあり、引火や爆発の要因となるため、やめましょう。


・電気のブレーカーを上げない・スイッチにさわらないようにしよう

 部屋が暗くても、ブレーカーを上げたり電気を付けることで、火花が発生し、引火や
 爆発につながる恐れがあります。


・エレベーターを使うのは避けよう

 地震後、時間差で止まって閉じ込められてしまう恐れがあるためやめましょう。
 また、地震時乗っている場合は、速やかにすべての階のボタンを押し、停まった階で
 すぐに降りましょう。


・不急の用事で電話をするのは避けよう

 急用以外で電話をかけるのは避けましょう。消防活動、救護活動の妨げになります。


・1人で救出活動をするのは避けよう

 救出活動にも危険が伴います。周囲に声をかけ、複数人で救出するようにしましょう。


・車で避難をするのは避けよう

 避難に車を使用すると、渋滞が起こりかえって避難が遅れたり、救急車両の通行を
 妨げてしまうことが考えられます。
 日ごろから、自宅や職場などから徒歩で行ける避難先をチェックしましょう。


<参考> 東京防災、東京都、2023年1月5日最終閲覧

https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/content/kurashi_2/01tokyobousai.pdf


6. 最後に

 いざというときに落ち着いて行動できるように、日頃から行動を確認しましょう! 
 一人ひとりの防災意識の向上が、周囲の人々の避難を支え、危険な災害から身を
 守ることに繋がります!


<記事全体の参考文献> 

1.東京防災、東京都、2023年1月5日最終閲覧

https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/content/kurashi_2/01tokyobousai.pdf

2.新しい防災のきほん、朝日新聞出版、2022年1月30日発行

3.(4以外の画像)いらすとや、みふねたかし、2023年1月5日最終閲覧

https://www.irasutoya.com/

4.(笛の画像)自主防災組織の手引き、広島県、2023年1月5日最終閲覧

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/5/1203056119379.html



 最後までお読みいただきありがとうございました!!

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都市科学部 都市基盤学科

天野雄浩

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