ZOU-NO-HANA FUTURE SCAPE PROJECT 2022 感想レポート

みなさんこんばんは。はまみらいプロジェクトホームページチームです。

今回は12/9〜12/11に開催された『ZOU-NO-HANA FUTURE SCAPE PROJECT 2022』についての、今までの準備からイベント当日の風景などの感想を、たくさんの写真と共にお届けしたいと思います!


1.企画説明

 象の鼻テラスで行われた『FUTURE SCAPE PROJECT』は、横浜市の創造界隈拠点・ 象の鼻テラスが展開している社会実験プロジェクトです。今回は横浜市が展開する創造的イルミネーション事業「ヨルノヨ」と連携し、参加者はネクストノーマルな夜の過ごし方をテーマとした作品を展示しました。

 はまみらいプロジェクトは大学参加プログラムとして参加し、『つなぐ透明テント』という作品を製作しました。

 [つなぐ透明テント]


 この作品では誰をも受け入れ隔てない場所である公共空間を、幕を張らないテントで表現しました。テントの中にあるパイプ電話では“現在と現在”の対話を、外側にぶら下げたオーナメントで行う連想ゲームのような絵しりとりでは“過去と未来”の対話を表しています。また、パイプ電話では聴覚を使って、絵しりとりでは視覚を使ったコミュニケーションを参加者にしてもらいたいという意図があります。


2.案だし

 この企画に決定するまでにはさまざまな話し合いがありました。

 「横浜」「夜」「公共空間」「ネクストノーマル」などのキーワードから、メンバーの興味のあることと結びつけて、はまみらいプロジェクトとして何ができるのかについて議論を重ねました。8月から10回以上のもの打ち合わせを重ね、案を練り続けました。

 [打ち合わせ内容]


 はまみらいプロジェクトではアート作品を作るのは初めての体験であり、またメンバーの多くもそういった経験がなかったため、右も左も分からない状態でした。そうした状況で、象の鼻テラスのスタッフの皆さんに助言をいただき、実現性も考慮に入れながら作品を設計することができました。

 

3.準備

 まず、パイプ電話の組立てから作業を始めました。

 とにかく複雑な構造にしたかったのですが、パイプ同士が入り組んだ状態で設計図を描くことが難しく、“設計図無し”で製作に取り掛かりました。

 ホームセンターで購入した塩ビ管を適当な長さに切り分けながら、メンバー一人ひとりの気の向く方向に、上下左右へとひたすらパイプを繋げていきました。

[塩ビ管を組み上げていく様子]


 製作中に工夫した点は、パイプの端の電話口のところです。イベント当日に小さな子供から大人まで幅広い年代の方々に楽しんでもらいたく、色々な高さになるように調整しました。

 5対のパイプ電話の構造を試行錯誤した末にできた完成形が次の写真です。


[完成したパイプ電話]


 次に、絵しりとりゲームの準備を同時並行で進めました。

 絵しりとりゲームは、お客さんに何に絵を描いてもらうかについてメンバー間でかなり悩んだところでした。最終的には「つなぐ透明テント」という作品名にちなみ、来場者に、各自お題に合った絵を透明シートに描いてもらい、それを透明なオーナメントに入れて飾ることにしました。

[イラストを入れた透明なオーナメント]


 本番3日前には、仮組立てをしました。

[仮組み立てをした様子]


 本番前日にはこれらの部材を搬入し、象の鼻テラスにて設営を行いました。次の日はとうとうイベント当日です。

[完成してライトアップした透明テント]


4.イベント当日

 待ちに待ったイベント当日。私たちの他にも多くの団体さんが出展している中にはまみらいプロジェクトも展示物を出しました。海に面した真冬の象の鼻テラスは凍えるほど寒かったですが、当日は小さい子供からおじいさんおばあさんまで老若男女多くの方が見に来てくださいました。

 時には案内担当が足りないほど多くの方がいらっしゃり、『つなぐ透明テント』内部のパイプ電話やオーナメントの絵しりとりを楽しんでもらいました。


[イベント当日の様子]


 ぶら下げたオーナメントの絵しりとりも3日間で多くの人に描いて飾ってもらいました。最初はメンバーが描いた3つしかなかったオーナメントも最終日にはたくさんぶら下がり、風に吹かれて音がカラカラとなるほどまでに増えました。

[描いてもらったオーナメント]


 交代しながら暖を取る必要があるほどの寒さの中で行われた3日間のイベントでしたが、夏頃からの私たちの成果を皆さまに見ていただき、充実したものになりました。

 “つなぐ”をテーマに、メンバーだけでなく来場者の思いものせた公共空間へと変化していく様子を目の当たりにしてとても感動しました。


5.おわりに

 はまみらいプロジェクトとして、ゼロから何かを作るという体験は初めての試みでしたが、たくさんの方の力を借りて企画を実現させることができました。コミュニケーションをテーマとした企画は、当日イベントにお越しくださった来場者の皆さんがいたために成り立った企画です。

 あらためて、ご来場くださった皆さん、象の鼻テラススタッフの皆さん、ありがとうございました。

 これを機会としてはまみらいプロジェクトを皆さんに知ってもらうきっかけになったと思います。これからもはまみらいプロジェクトはこうした横浜の魅力発信を行う活動を行っていく予定です。次の活動にご期待ください!



ZOU-NO-HANA FUTURE SCAPE PROJECT 2022イベントページ


 都市科学部都市基盤学科 河野ひなた

 都市科学部都市基盤学科 飯田理紗子

 都市科学部都市基盤学科 家護谷駿

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