現在YCVB連携チームの活動先である(株)ジョビアさんについて

 はまみらいプロジェクトの藤田です。現在YCVB(横浜観光コンベンション・ビューロー)連携チームでは(株)ジョビアさんとも連携し、活動を行っています。現在8月には、小学3・4年生を対象としたSDGsイベントの運営にも関わっています。今回はこのジョビアさんについて紹介をしたいと思います。

1.(株)ジョビアさんとは

 ジョビアさんは創業以来、販売職を専門とした人材紹介、人材派遣業の事業を行い、多数の商業施設に人材を紹介しています。約3000人が人材登録をし、東京や横浜の百貨店や流通企業などで働いています。

 しかし、新型コロナウィルス感染症拡大に伴う行動制限により、百貨店や商業施設の営業時間が短縮となり、ジョビアさんからの紹介先が激減しました。また、就業率が低下し、売り上げが低迷し、かつてない危機となりました。

 さらに、本社を横浜西口から東白楽のビルに移転しましたが、同ビルのテナントさんがすべて撤退しました。

 そこで、築40年経った東白楽の老朽化、空洞化したビルに対し、

「3階で水耕栽培の施設を設け、1階では水耕栽培で栽培した植物も利用して作った料理を提供するカフェを開き、空洞化したビルの再生化を図る。」

というチャレンジが吉備社長の考えにより始まりました。


2.(株)ジョビアさんの魅力

 ジョビアさんの魅力は先述した老朽化、空洞化したビルを再生させたということですが、それだけではありません。

 ジョビアさんは、その空きビルの再生に当たって空きビルを6次産業化する挑戦を始めました。まず、3階に水耕栽培の施設(一次産業)を設け、2階で料理や菓子を加工(二次産業)し、1階の売店やカフェで販売(三次産業)をしています。また、この取り組みは「コロナで職場を失った人に対し、少しでも仕事を提供できれば」ということで始まった取り組みでもあり、実際に産業の6次化により雇用の創出にも繋がっています。

 また、ジョビアさんは、SDGs(持続可能な開発目標)で目標として掲げられていることを数多く達成することや、ビル内で野菜を生産・加工・販売する「ビル産ビル消」を目指しています。さらに、ビル内で取れた野菜だけでは1階の売店やカフェで使う野菜全てを賄い切れてはいませんが、ビル内で賄い切れない野菜についても極力地元(神奈川県)で採れたものを利用しています。また、SDGsで馴染みとなった英語の「Sustain(維持する・元気づける)」と「us(私たちを)」からこのビルは「SustainuSサステナス」と命名されています。

(株)ジョビアさんからいただいたフロアマップより引用


3. 1階から5階の各フロアの詳細について

 ここでは、5階から順に1階まで各フロアを説明していきます。

 〈4階・5階〉

 4階・5階はジョビアの本社のオフィスがある所です。オフィス内についても所々に植物が飾られていること、かなり綺麗に整っていることから、心を落ち着かせながら会議に集中できる環境であると感じました。

写真1:3階の水耕栽培所の様子

 〈3階(写真1参照)〉

 3階では、約66平方メートルの一室が改造され、水耕栽培施設が設置されています。この水耕栽培施設では、白い太陽光に見立てた光ではなく、RGB(赤、緑、青)のLEDライトを各植物や植物の生長の度合等によって使い分けていることも特徴です。LEDライトを使った水耕栽培で葉物野菜3種、ハーブ12種、エディブルフラワー3種を含む20品種が栽培されています。

 〈2階(写真2参照)〉

 2階では、3階で収穫されたハーブや野菜等が加工され、スイーツやドレッシング、ソース等が製造されています。そこで製造されたものは様々な催事出店でも販売されています。

写真2:1階のカフェで提供されているアイコニックパワーサラダの写真

 〈1階〉

 1階には3階の水耕栽培で栽培された野菜やハーブを素材にした料理が楽しめるカフェがあります。具体的には、3階で採れたレタスやルッコラを使用したサラダ、ハーブ、さらには、3階で採れた野菜を使用した色鮮やかなカクテル、デザインや野菜の味を最大限に生かしたカレー等(その他にもメニューは色々あります)、質の高い商品が提供されています。


さいごに

 ここまで、(株)ジョビアさんがどのようなことを行っているのか詳しく説明してきました。

 実際に8月11日(木)~31日(水)にかけて、(株)ジョビア様、YCVB(横浜観光コンベンション・ビューロー)様、日能研関東様と連携して小学3・4年生向けのイベントを開催しました。詳細は以下のURLをご参照ください。


都市科学部都市基盤学科 藤田光

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