(根岸湾の向かいから眺めたENEOS根岸製油所)
皆さん、工場夜景といえば川崎市というイメージはありませんか?
確かに川崎市はクルーズで工場夜景をめぐるツアーなども活発的に行われています。
しかし、あまり知られていませんが横浜市にも工場夜景を楽しめるスポットが数多くあります。
今回はその中から厳選した4つを紹介します!
1, 海芝公園
JR鶴見線の終着駅の海芝浦駅の近くにあるのが海芝公園です。海芝浦駅は株式会社東芝の敷地内であるため、一般の方は改札の外に出ることができませんでしたが、ホームの間近に海が広がるその絶景から観光客が絶えず、東芝が敷地の一部に駅から降りて入ることができる公園を作りました。
この公園からは、「鶴見つばさ橋」や「ベイブリッジ」、「首都高速湾岸線」、さらには「東京ガス扇島工場」や、「東京電力横浜火力発電所」、「JFEスチール東日本製鉄所」を見ることができます。
上の写真は東側の夜景でJFEスチールの東日本製鉄所などが見渡せます。下の写真は南側の夜景で鶴見つばさ橋やベイブリッジが見渡せます。
駅のホームに降りた瞬間から、キラキラと光る海と夜景が広がり、都会の忙しさや騒がしさを忘れさせてくれます。
アクセスは鶴見駅から鶴見線に乗り約15分、海芝浦駅下車すぐ。
2, 本牧山頂公園 本牧荒井の丘
本牧荒井の丘は東西に広がる本牧山頂公園の西端に位置している根岸や本牧が見渡せる丘です。現地からは千鳥町、鳳町の工場を一望でき、煙突やパイプライン、タンクなどが煌めく工場夜景を楽しむことができます。
日中は金属やコンクリートで出来た一見無機質な工場が、夜になると一転して光り輝き見事な夜景を見せてくれます。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか!
アクセスはJR山手駅から徒歩約25分と少し遠く、坂道も多いので、車で向かい付近の駐車場に止めて訪れるのがおすすめ。
3, 本牧臨海公園 展望台
三渓園や市民プールで知られている本牧市民公園の隣に、本牧臨海公園という自然豊かな公園があります。公園内では、海食崖というかつての海岸線の面影を見ることができて、階段を登っていくと根岸地区の工場地帯が見渡せます。この写真では、JXエネルギー根岸製油所や首都高速道路を走る車の光跡が撮影できて、大変満足しています。
撮影場所は、全高180センチのフェンスがあるため、フェンスの隙間から撮影するか、フェンスより高い三脚の準備をお勧めします。撮影は大変ですが、非常にきれいな工場夜景を撮影できる場所です!!
アクセスは、車の場合は本牧市民公園前の市営駐車場(1時間200円と安いです)の臨海公園側(奥側)に止めて、そこから徒歩で展望台まで約10分。バスでは、JR根岸駅から横浜市営バス54,91,97系統で約10分、「本牧市民公園前」下車。
参考:海食崖に関する参考論文(特にp216~p221):
横浜港周辺における海食崖と砂嘴の発達に関する一考察 、宇多高明ら、 2003年、2022-08-06閲覧
4, 東京ガス 根岸LNG基地前
根岸港付近の横浜市営バスの東京ガス前というバス停の左に見えるのが東京ガス根岸LNG基地です。この基地は東京ガスと東京電力株式会社が共同運営しており、世界5ヵ国(アラスカ、ブルネイ、マレーシア、オーストラリア、カタール)からのLNGを受け入れています。バス停の目の前には世界初のLNG専焼火力発電所として有名な東京電力の南横浜火力発電所もあります。
上の写真はバス停から西に道なりに進んだところから、下の写真は東京ガス前バス停付近から撮った写真です。バス停を西に進んだところではプラントや発電所がきれいなビルの夜景のように、バス停付近では基地により近いためさらに壮大な夜景が楽しめます。
アクセスはJR磯子駅東口から85系統の市営バスに乗り約5分、東京ガス前下車すぐ。
さいごに
みなさんいかがだったでしょうか。工場夜景の魅力に少しでも気づいていただけたら幸いです。ぜひこの記事を参考に夜の横浜を訪れてみてください!工場夜景に限らず、横浜には様々な夜景スポットがあります。昨年執筆したみなとみらいの夜景についての記事も参考にしていただければなと思います。
以下のマイマップに今回訪れた箇所と写真をまとめましたのでぜひご覧ください!
都市科学部都市基盤学科 安宅建人
都市科学部都市基盤学科 天野雄浩
都市科学部都市基盤学科 伊藤幸哉
都市科学部都市基盤学科 後藤陸
都市科学部都市基盤学科 佐藤綾佳
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