はまみらいメンバーの「災害への備え」 ~事前編①:身近にあふれる防災表示~

 はじめまして!HPチームの小野寺と申します。今回から5人のHPチームメンバーが「日頃行っている災害への備え」というテーマで記事を連載します!

 今回はその第・1・弾!!「日頃から行う事の出来る災害対策~場所編~」です。事前にメンバーから聞いた災害に対する事前対策を元に、「場所」に関わる内容について紹介していきます!


事前に出来る災害への備え~場所編~

 今回の記事では2つの対策を紹介させていただきます。

 まず1つ目は「避難場所を事前に家族で決めておく」です。もし大きな災害が起こった時、気になるのは家族の安否だと思います。そこで事前に「〇〇に避難する」と決めておけば、広大な範囲の中から家族のいる場所をしぼることが出来ます。これにより家族との合流及び安否の確認をより早く行う事が可能になります。

 次に2つ目は「自分のよく使う道を観察してみる」です。例えば道を歩いていてこんな表示見かけたことはありませんか?

 普段あまり見かけないな…と思った人がいるのではないかと思います。しかしこれらの表示は国が全国の都道府県にお願いして設置している物なのです!例えば左の写真の海抜表示シートですが、これは東日本大震災以降に設置が始まり、現在は全国で約49000個も設置されています。国土交通省が設置しているのですが、設置目的は「東日本大震災で甚大な被害をもたらした津波被害を踏まえ、津波被害を軽減するための対策の一つとして、道路施設等に海抜情報を表示することにより、道路利用者に海抜情報を提供する。」(国土交通省HPより抜粋)ことなのですが、現状としては個数に対しての効果が薄いと思われます。その主な理由として「海抜って何?」と思う人が多いことが考えられます。なのでここからはこの記事を読んだ方が海抜表示シートを完璧に理解できるように海抜についてお話ししていきます。

海抜とは「平均海水面からの高さ」のことで、標高とは似て異なります。標高が東京湾を基準にしているのに対し、海抜は近隣の海を基準しているという違いがあります。

標高…東京湾の平均海面を基準(標高0m)とした高さ

海抜…近隣の海面を0mとした、そこからの高さ

例えば大阪だったら大阪湾を基準に海抜は測定されます。さて、ここで1番気になるのは海抜表示シートに示されている海抜が高いのか低いのかわからないことです。この高さの判断に関しては場所によって環境が変化する(海が近いのか遠いのか、河川が近くを流れているか...など)ため、今回は範囲を横浜に絞って海抜の基準をお話しさせていただきます。

海抜3.0m以下→水害に遭いやすい地域。洪水・高潮等の災害で最大3.0mの浸水の恐れあり。

海抜3.0m~5.0m→水害に遭いやすいわけではないが、津波などの大型災害が起こると被害に遭う地域。

海抜5.0m~10.0m→比較的水害に遭いにくい地域。横浜では海抜5m以上の地域への避難が推奨されている。しかし地域によっては最大津波高さが5mに近い地域もあるので注意が必要。

海抜10.0~20.0m→水害に遭いにくい地域。避難場所に指定されている。

お住まいの地域がどのようなわかりましたでしょうか。もし自分の住んでいる地域が海抜何mかわからない方はサイトで調べることもできるので是非調べてみてください。

海抜表示シート以外にも歩いていると災害に関する標識はたくさんあります。ぜひ歩いて見つけて調べてみてください!

まとめ

今回は「場所」に関わる災害への備え記事でした!意外と知らないことがわかっていただけたら幸いです。この記事で書いた対策は今すぐにでもできるものに絞って書いているのでぜひ今から試していただきたいです。災害が起こる前から対策を練ることが大切なので皆さんも今から始めてみてください!

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都市科学部都市基盤学科 小野寺菜乃

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