・「災害時はどうお互いの安全を確かめるか」「どう避難するか」家族と話し合う
　災害時、職場にいる場合はどうするのか、子供のお迎えは…など、お互いにどのような行動を取るのか話し合いましょう。
　また、お互いの安全を確認する手段も複数決めておきましょう。

①メモ
　アナログですが、玄関に「〇月△日　××公民館に避難しました　母」などとメモを貼れば、家に帰ってきた家族が居場所が分からなくて困る…という事態を防ぐことができます。

②災害用伝言ダイヤル
　災害用伝言ダイヤルも有効です。171に発信することで受けられる、電話の伝言サービスです。
　171、と入力し電話をかけると、ガイダンスが流れます。これに従い、番号を打っていくことで録音、再生ができます。
　しかし、いまどきLINE等で連絡を取っているから家族の電話番号は覚えていない…という方も多いのではないでしょうか？家族の電話番号は、登録しておいたり、手帳にメモするなどして緊急時にも分かる状態にしておきましょう。

　毎月1日15日と、1月1日～3日、防災週間の8月30日～9月5日、1月15日～1月21日は171を体験利用することができます。ぜひ一度トライしてみましょう。（詳しくはこちら→災害用伝言版ダイヤルーNTT東日本）

③災害用伝言板（WEB171）
　WEBを使った災害用伝言版もあります。災害用伝言版にアクセスして、伝言を伝えたい相手と伝言を入力すると、相手はあなたの電話番号を入力すれば伝言を見ることができます。詳しい使い方は災害用伝言板ご利用方法をご覧ください。

（参考：災害時の連絡方法を決めておこうーTOPPAN）

・情報を得るためのツールを用意しておく
　いざというとき、必要な情報を届けてくれるツールを用意しておくと、パニックになって自分から情報を集められなくなったときも安心です！

①Yahoo！防災速報（スマホアプリ）
　自分の住んでいる地域と、現在地に出された警報注意報や、緊急地震速報などの災害情報が一目でわかります！豪雨が予測されるときは事前にお知らせが来る機能もあるので、ダウンロードするとお洗濯を濡らすということも減り、便利だと思います。笑
　先ほど紹介した通り、避難所の情報もまとまっているのでとても見やすいです！防災に関するコラムも載っています。
　無料なので、Apple StoreやGoogle Playからダウンロードしてみてください！

②横浜市防災情報Eメール
　横浜市に出ている災害情報をメールでお知らせしてくれます。地震の時は震度情報、津波警報・注意報・避難勧告等の情報が届きます。
　設定によっては、天気予報や熱中症予防情報も受け取れるので、生活のお供にもいいかもしれません。
　このアドレスからメールアドレスを登録すると、メールを受け取れるようになります。

・訓練に参加する
　定期的に避難訓練を開いている自治体が多いです。積極的に参加して、避難時の行動を確認してみましょう。近所の方とのコミュニケーションも取れるので、公助の用意もできますよ。

・訓練に参加できないときは…小さい地震の時に自分で訓練してみよう
　「忙しくて決まった時間の防災訓練には参加できない！」そんな方は、普段発生する震度1~3くらいの地震の時も、「じぶんで避難訓練」を開催してみましょう。
　地震が来た！と思ったら、机の下に隠れる、避難路を確保する、そして収まったら避難する準備をする…という流れを行うのです。

　終わったら、自分の行動をチェックしてみましょう。避難路は確保できたか？ペットがいる場合、体の不自由な方がいる場合は安全な場所に移動できそうか？火を消すことができたか？備蓄は持ち出せるか？など…（詳しい災害時の行動は、この下の「３．地震が発生したときの行動」で紹介しています！）

　ちなみに、筆者は猫を飼っているのですが、このプチ避難訓練で、猫を運ぶバックと備蓄を一緒に持つと重すぎて走れないことに気が付きました。そのため、軽くて肩にかけられる猫バックを購入しましたよ！このように、実際動かないと分からないこともあるのです。

　また、災害時は「凍り付き症候群」といって、パニックにより何も動けなくなる、という状態に陥りがちです。実際、東日本大震災のときにも凍りつき症候群になり逃げ遅れたという方もいます。これは普段の訓練で体を慣らしておくことで防止することができます。（参考：地震発生時の心得と退避行動）

２．地震が発生したときの行動

　続いて、地震発生直後から取るべき行動をご案内します。しっかりと頭に入れて、実際にっ地震が来た時に素早く行動できるようにしましょう！

・まずは自分の身を守ることを最優先！
・逃げ道を確保する
・火の近くにいるなら火を消す
・周囲の人の安全を確認
・避難する？避難しない？

・まずは自分の身を守ることを最優先！
　これが一番大事です。真面目な方ほど下に書かれていることを優先してしまいそうですが、火を慌てて消しに行こうとしてやけどする、というケースは意外と多いそうですよ。
　ものすごい揺れがすでに来ているのであれば、頭を下げ、机の下に潜るなどして、自分の安全を確保してください。たとえ閉じ込められたとしても、命さえあれば助かる可能性があります。無理せずに、まずは自分の身を守りましょう。
　また、机の下に潜った際は机の脚を手で押さえるのを忘れずに！大きな揺れの場合は家具は家の中をスライドして動いてしまうためです。

・逃げ道を確保する
　余裕があれば、玄関までの通路のドアを全開にするなどして逃げ道を確保してください。一番良いのは、玄関が安全ならば、玄関まで逃げてしまうことです。

・火の近くにいるなら火を消す
　料理中やストーブの前で暖を取っているときに地震が来たら、素早く火を消してください。火事の発生を防止するためです。
　ただし、火から遠い場所にいるのであれば、地震が収まってからすぐに火を消すようにしてください。

2021.02