あけましておめでとうございます🌸
新年はお餅を食べて、お家でゆっくりしたい・・
そう思う人も多いはず。
しかし、2024年元日、能登地方では巨大な能登沖地震によって甚大な被害が発生しました。過去の一月にも三河地震(1945年1月13日:M7.1),兵庫県南部地震(1995年1月17日:M7.3)など多くの災害がありました。
年始の今こそ、これからの一年間を快適に過ごす準備をしてみてはいかがでしょうか。
今回は、お家でできる“フェーズフリー”についてお話していきます!
フェーズフリーって?
“フェーズフリー”をご存じですか?
「いつも」と「もしも」をフリーにする、それが“フェーズフリー”です。
ふだんから使っているモノやサービスを非常時にも役立てることで、わざわざ備えることなく「備え」ができる。それが、“フェーズフリー”なのです。
日常で使うものを“非常時”にも使うから、安心して使うことが出来る。
反対に、日常の中で非常時の利用シーンを具体的にイメージしやすいということもメリットです。(下図はhttps://phasefree.org/conより)
食と“フェーズフリー”
それでは、私たちの生活に欠かせない衣食住のうち「食」と“フェーズフリー”について、みていきましょう。
「食と防災」と言えば、ローリングストックを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ローリングストックとフェーズフリーは何が違うのか?
以下に特徴を載せてみました。
このように、ローリングストックは「保存食を効率よく常備する方法」であり、フェーズフリーは「非常時に“いつも”を叶える工夫」なのです。
避難先では、いつもと違う環境でストレスも溜りやすくなります。
そんな時こそ「いつも」のご飯を食べて、少しでも安心できる環境を作っていきましょう!
“フェーズフリー”な食では、調理に必須の綺麗な水が足りなくても井戸水や雪解け水、ポリ袋を用いて調理することが出来ます。
参考にしたいのが、飯田和子さんの『備えいらずの防災レシピ 「食」で実践 フェーズフリー』です!
“フェーズフリー”で、おいしくてカンタンなレシピ35品が掲載されています。
下記のYoutubeでは、本の中のレシピがいくつか公開されています。
この機会に、作ってみてはいかがでしょうか?
備えいらずの防災レシピ 「食」で実践 フェーズフリー
https://www.youtube.com/channel/UCO3ZUOkC_0bYqXEOOv-2euw
X(旧Twitter)
https://twitter.com/bousairecipe
また、自分好みの保存食品を普段から探して食べるようにしておくと、ローリングストックとフェーズフリーのどちらも達成でき、いざという時の備えになります。
一例としてあげたいのが、Vエイドシリーズ。
東京ファインフーズ株式会社開発の、卵・乳製品不使用パンです。
Vエイドパンは「ヴィーガン対応防災パン」として知られ、ヴィーガンの方やアレルギーをお持ちの方向けの食品です。
パン生地を特別仕様の耐熱紙コップに入れ、そのまま発酵、焼成できるパンとなっていますが、電子レンジで約20秒温めることで出来立てに近い状態で食べることもできますヵ。
味は抹茶・カレー・黒糖レーズンの3種類あり、賞味期限は一般(3ヵ月)と防災(5年)に分かれているため、両方買っておくことでローリングストック・フェーズフリーの両方を達成することが出来ます。
↓詳細はこちら
Vエイドシリーズ(https://tfpan.com/wp/info_veid/)
日常雑貨と“フェーズフリー”
続いては、衣食住の「衣」についてみていきます!
まずは、FITKICKS開発の「厚さ1㎝の超軽量コンパクトシューズ」。
このシューズは、畳んで厚さ1cmに抑えることができ、丸洗い可能・速乾・クッション性のある履き心地に加えて3000円程度とお手軽に買える一足です。
災害用の予備としてだけでなく、旅行先やアウトドア時、飛行機内用スリッパとしても使うことができます。
元旦の能登地方地震においても、倒壊した家屋が多くみられました。避難時に持っていく防災リュックや、サンダルやヒール靴を履いている状態で地震に遭った時のためにバッグに一つ入れてみてはいかがでしょうか。
↓詳細はこちら
厚さ1㎝の超軽量コンパクトシューズ(https://fitkicks.jp/)
次に、NOMADIX開発の「THE NOMADIX TOWEL」。
このアイテムは、撥水性のある生地で軽量、さらに吸収力も兼ね備えた万能タオルです。
キャンプ・ヨガ・ビーチ・レジャーとどの場面でもこの一枚のタオルさえあれば快適に過ごすことができます。このタオルにはボタンがついており、留めるとポンチョのように使うことが出来るため防災用品としても活躍できます。
↓詳細はこちら
NOMADIX™ (https://ethicame.com/shop/product_categories/70)
「フェーズフリー認証」について
さて、ここまでフェーズフリーと衣食についてお話してきました。
実は、フェーズフリーには「認証」というものが存在します。
このロゴは「PF認証マーク」といい、認証はフェーズフリー協会が定めた5つの基準を満たしている商品・サービスに対して承認する、といったものです。
カジュアルなビジネスシーン向けのリュックサックは、浮力機能付きで万が一の時に水難事故から身を守ってくれます。ポケットも多く、チェストベルト・ウエストベルト付きで安心安全のデザインです。
「現場のチカラ」強化ダンボール(森紙業株式会社)
(https://www.askul.co.jp/p/E936679/)
みかん箱タイプ、無地のつぶれにくいダンボール。
強化タイプの中芯を使用しており、長期の保管や重たいものの梱包に使用できます。
災害時には、画像のようにベッドとして使用することができます。
おわりに.
いかがでしたか?
今回は、“フェーズフリー”について、衣食の面から紹介させていただきました。
近年、私たちが暮らす日本列島では、以前よりも高い頻度で災害が多発しています。
それは、私たちが「非日常」な暮らしを強いられる確率がどんどん高まっているということです。
「非日常」がいつか来た時のために、「非日常」を「日常」に近づけておく。
この記事を読んで、日常からの備えを少しでも考えてくだされば幸いです。
最後に、2024年元旦の能登・北陸地方沖地震により被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
ご高覧いただき、ありがとうございました。
横浜国立大学 都市社会共生学科 藩楓由香
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