UDC-SEAの皆さんと街歩きをしました!

   サムネイル画像:桜木町駅のバス停から撮影

こんにちは!はまみらいPJの藤田です。今回は先日行ったUDC-SEAの方々との街歩きについて触れていきたいと思います。

1.概要・コースについて

UDC-SEA連携チームでは、「横浜の隠れた魅力を探す」がテーマのイベントを企画しています。そこで横浜について詳しく知ることを目的に、UDC-SEAの方に案内していただきました。今回の企画には、UDC-SEAの方々3人、横浜市立大学学生ボランティア1人、横浜国立大学はまみらいPJの学生8人が参加しました。

<コース>

黄金町駅を出発→大岡川沿いを日ノ出町駅近くまで歩く→野毛の飲食街→桜木町駅へ

汽車道を歩く→赤レンガ倉庫→山下公園→関内駅方面へ

   図1:街歩きのコースの概要

2.印象に残ったもの・こと

ここからはコースに沿って注目ポイントを紹介していきます。

黄金町

   写真1:左)京急高架下の「かいだん広場」、右)アートの街黄金町で見つけたアートの作品

第2次大戦大戦後の混乱を経て、初黄・日ノ出町地区は、売買春等の違法な営業を行う小規模店舗が増え健全な店舗や地域住民の転出が生じるなど、生活環境の悪化が深刻な問題でした。このことを受けて、平成17年1月に神奈川県警察本部が実施した「バイバイ作戦」により、違法風俗店舗は一斉摘発されました。その後、地域をあげて「安全・安心のまち」に向けた活動が継続して行われています。

この地区では平成20年9月に開催したアートイベント「黄金町バザール2008」をきっかけに主に京急線の高架橋の下にある用地を利用して「アートによるまちづくり」に取り組んでいます。また、近年は大岡川を活性化する活動も活発に行われています。写真1のような面白い作品を数多く発見しました!

都橋商店街

   写真2:都橋商店街の様子

1964年の東京オリンピック開催時に野毛本通りをきれいに見せるため、通りに並んでいた露店や屋台を収容するために建てられました。現在は建物の老朽化が進んできてしまっていますが、映画のロケ地としても多く使われている有名な商店街です。

野毛町

   写真3:野毛町の様子

野毛町は横浜のディープタウンとして有名です。道が碁盤の目状になっているため、1回野毛町に行き、酒で酔っ払いすぎていると、1度入った店がどこなのか分からなくなり、その店に再び行けなくなるという噂話があるそうです。二十歳になったら、誰かと一緒に行きたいなと感じました。

汽車道

   写真4:左)汽車道の様子、右)旧港二号橋梁の名盤

汽車道は桜木町駅前と新港地区とを結ぶ、鉄道廃線跡を利用して1997年に開通した遊歩道です。この遊歩道を建設する際に歩道に鉄道の線路を残すと、歩行者が躓いたり、滑ったりする可能性があり危険ではないかとの意見もあり、本当に線路を残すかについてもかなり議論があったそうです。しかし線路を木材で挟み段差を無くし、歩行者が躓かないように工夫をすることで線路を残し、当時の面影が残されています。

また、汽車道からのみなとみらい地区の眺めはかなり綺麗です。横浜ランドマークタワーをはじめとする、みなとみらいの高いビル群を見ることができます。因みに、これらのビルは海に近づくにつれて、徐々に高さが低くなるように計画されてできたものです。その理由としては、海から来ている人に圧迫感を感じさせないためと、建物から海が見えるようにするためという2つの理由があります。

次に、汽車道に架けられている橋についてです。橋のタイプとしてイギリス製の橋とアメリカ製の橋を見ることができました。当時、外国製の橋を使っていた理由としては、明治時代の日本は鋼製の橋を作る技術があまり進歩していなかったためです。また、赤レンガ倉庫と像の鼻パークの間にある新港橋梁は大正元年に作られており、この橋は浦賀船渠(ドック)で作られました。その時には日本でも鋼製の橋が作れるようになっていたということです。

みなとみらいの景観に配慮した都市計画や橋の歴史まで詳しく知ることができ良かったです。

赤レンガ倉庫

   写真5:赤レンガ倉庫の写真

   〜赤レンガ倉庫の歴史〜

1911年 倉庫の2号館が竣工

当時は、各国から輸入した物資を税関に通す前の仮置きの倉庫として使われていた。

1923年 関東大震災では1号倉庫が半壊

1930年 修復工事は終了

第2次世界大戦終了後、アメリカが倉庫を接収

1956年 接収が解除、港湾倉庫として再稼働

1989年まで倉庫として利用されていた

1992年 横浜市が国からの払い下げを受けて改修工事を行う

2002年 一般向けにオープン

現在の赤レンガ倉庫は、当時最先端だった避雷針、荷物用エレベーターも残されており、日本の開港当時の歴史をかなり感じることができました。

因みに、赤レンガ倉庫は、2022年5月9日(月)から順次、12月頃までにかけて大規模改修工事のため休館になってしまいますので、見に行きたい方は早めに行くことをお勧めします!

山下公園

   写真6:山下公園の写真

山下公園は、関東大震災で崩壊した横浜市内瓦礫処理を行い、再び災害があった時の避難所にもなる公園を作る目的で建設が始まり、1930年に日本最初の臨海公園として完成した公園です。緑が豊かでとても心地よい公園です。

日本大通り

   写真7:奥に見える道路が日本大通り

日本大通りは日本で最初にできた西洋式の道路です。海から見て左側の土地が外国人の居留地で、右側が日本人の生活していた所です。1866年に慶応の大火が起こりましたが、その時に防火道路として整備されたのが日本大通りです。

また、日本大通りは、元々片側2車線でしたが、2002年に片側2車線であった車線を片側1車線にする工事が行われ、歩行者空間の確保や人の憩いの空間が整備されました。

3.最後に

今回は、UDC-SEAの皆さんに横浜の街について案内してもらうことで、普通に横浜を歩いているだけでは気づかない、かなりディープな横浜について知ることができました。

今回の街歩きを踏まえて、横浜の魅力をさらに探していくためイベントを実施予定です。一般の方々にも参加していただきたいな、と思っております。詳細は決まりましたら随時連絡していきます。是非参加よろしくお願いします!


都市科学部都市基盤学科 藤田 光

0コメント

  • 1000 / 1000