みなさんこんにちは!はまみらいプロジェクトHPチームの尼子です!
全5回にわたってお届けしている「災害への備え」の第4弾!今回のテーマは「情報」です。
ところで、皆さんは「稲むらの火」という作品をご存知でしょうか?高台に住んでいた五兵衛が津波に気づき、刈り取ったばかりの稲の束に火を付けたことで、消火するために集まった村人が津波から逃れられた、という話です。このように、いち早く情報を得ることで、避難する時間ができ命を守ることにつながるのです。現代では多くの情報が入手できるようになり、稲むらに火を付けなくても津波の襲来などの災害に気付くことができるようになりました。そのような現代で、災害時にどのような情報を取捨選択して命を守っていくべきなのか、この記事を通して考えていきましょう!
1.身の回りの危機を確認する
災害が近づいているとき、みなさんはどのように、そしてどのような情報を入手していますか?ここではプロジェクトメンバーの行っている情報収集について紹介していきます!
1.インターネットの防災情報サイト
多くの人が利用していたのが、インターネットの防災サイトです。今年の春に愛称が決まった気象庁の危険度分布のサイト「キキクル」では五段階の色で危険度がわかるようになっていて、災害がやってくる前に確認ができるでしょう。
出典:気象庁ホームページ (https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html)
また、今夏から五段階の警戒レベルを元に避難情報が改められました。上記で挙げたキキクルの五段階の色は大まかにこのレベルに合わせてあるので、この情報を避難の目安にできます。ここで、避難の目安を確認した後、詳しい避難情報を見る際にはそれぞれの地域ごとの発表を参考にするほうが最も良いでしょう。しかし、自治体のホームページから避難情報を見つけることは慣れていなければ難しいことかもしれません。そのような際に、多くの情報をまとめて見られるのがNHKの「ニュース防災アプリ」や、Yahoo! JAPANの「Yahoo!天気」などのアプリです。このようなアプリでは自身の住んでいる自治体を登録しておくことで、避難情報や警報の発令時などに通知をもらうことや、ひと目でその地域の情報をまとめてみることなどができるため、情報に気付きやすくなっています。
2.ハザードマップ
普段から備えておける防災情報としてハザードマップがあります。横浜市のハザードマップである「わいわい防災マップ」では、地震の震度の予測や、津波や洪水の浸水予想、土砂災害などの情報を確認することができる他、広域避難場所などを確認することが出来ます。
3.河川のライブカメラ
災害の様子を確認するものとして、河川のライブカメラがあります。ライブカメラを用いると現地に行かなくても河川の様子が見られます。このようなライブカメラのサイトはいくつかありますが、それぞれのサイトごとに見られる河川や場所が異なるので適宜確認してみましょう!
2.インターネットに頼らない情報入手手段
さて、インターネットが普及し、4Gや5Gといったスマホの電波が日本中を飛び交うようになった現代では、いつでもどこでも情報を得られることがあたりまえになってきています。しかし、災害時はその「あたりまえ」が通用するのでしょうか?実際、東日本大震災のときには電話やインターネットになかなかつながらず、家族の状況がわからなかったり、正しい情報が得られなかったりしたことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。そこで、災害によってインターネットに繋がらない状況になった場合の対処について考えてみましょう!
1.テレビやラジオ
インターネットの登場で情報を得る手段としてはだんだん地位の下がってきているテレビやラジオですが、災害時には受信機さえあれば受信できる情報源として有用です。車についているカーナビや、一部のスマホについているテレビ機能などもあると便利ですね!
2.スマホで聞けるラジオ
最近のスマホの中には有線のイヤホンを挿すことでFMラジオが聞けるものも発売されています。一度、持っているスマホで聞けるかどうかを確認してみるといいかもしれません。また、放送を聞くチャンネルとしては、NHK-FM(横浜)81.9MHzがある他、ワイドFMという機能を利用してAM放送を聞ける以下のチャンネルなどもあります。災害時のために、スマホにメモをしておくと良いでしょう。
・NHK-FM(横浜)-FM81.9MHz
・文化放送-FM91.6MHz/AM1134kHz
・ニッポン放送-FM93MHz/AM1242kHz
3.災害用伝言板/災害用伝言ダイヤル
災害用伝言板では皆さんの持っているスマートフォンから家族に向けた伝言を作成しておくことが可能です。また、災害用伝言ダイヤル(171)では、公衆電話などからも伝言を作成することができ、web171というネット上のサービスを使うことで再生することも可能です。このサービスを利用すれば遠くの家族や親戚の安否をお互いに知ることが出来ます。
3.最後に
ここまで様々な情報を得る手段などをいくつか挙げてきました。しかし、これらの手段は普段から見ておかなければいざ災害のときにはすぐに使えないかもしれません。実際に災害時に使うためには平常時に知識を得ておくことや練習しておくことが必要だと思います。例えば、災害用伝言ダイヤルは、毎月1日と15日の他、「防災週間(8/30〜9/5)」や「防災とボランティア週間(1/15〜1/21)」では体験利用もできるので、このような機会に試してみるのはいかがでしょうか?
次回の防災記事はついに最終回、「実際に災害が起きている状況での対策」についてお届けします!お楽しみに!
はまみらいプロジェクトのHPチームでは、学生主体のTwitter防災アカウントを運営しています。横浜の防災情報や防災豆知識などを発信しているので、こちらもぜひフォローよろしくお願いします!
都市科学部都市基盤学科 尼子智大
0コメント